子どもって素敵

おばさんの子育て知恵袋と徒然なる日々

夫との思い出

夫との思い出。

少しお付き合いください。


夫と知り合ったのは今から30年前。

保育士の友人のいとこで紹介してもらった。

私も夫も高年齢。

夫はその時41歳、私は34歳の7歳違い。


1年程お付き合いをして結婚。

結婚したのは、あの阪神大震災の年。

そして地下鉄サリン事件となんだか年のはじまりは不幸の連続の頃。

夫42歳で私と結婚することで厄落しになるかなぁ?と思っていた。


夫がもし亡くなる時の喪主の挨拶で「生涯少年のような人でした」ときっと彼の方が先に逝くだろうと思ってそう話そうと思っていた。


趣味も多く、物知りで、そして外遊びも好きで…。たぶん私と結婚していなかったらもっと遊んでいただろうなぁ。

彼自身は結婚に縛られたくなかった様子。でも結婚したら「家族」をもった自分に責任と憧れがあったのか、仕事終わりにケーキを買って来る等をして…。(昭和のお父さん的な)たぶんテレビっ子だったらしい彼はTVの世界で観ていた結婚観や結婚したらこうするというなんだか憧れもあったのかもしれない。そんな風に感じていたんだろうなぁと…。


本人の趣味からは少し遠ざかる事になったけれど、一緒にキャンプやカヌーをして遊びに連れて行ってくれていた。


子ども達と一緒にキャンプ、スキーを年何回も出掛ける事が多くなり、子ども達と遊ぶ為に働いている状態。

お金はかかるけれど私にとっても様々な体験が出来楽しい日々だった。


自分の趣味は、もっぱら情報収集に留まっていた。

軽便鉄道やカメラ等も好きで、本は増える一方。でも実際手に取るのは高価なので買えず、きっと本で満足していたんだろうなぁと思う。


晩年は、体が思うように動かない事もあり、趣味の物を収集する事に没頭していた。

ただ、購入意欲が強く側にある事で満足していたように思う。

男の人には多いのかな?

心の中では、体が動いたら○○したいと思っていたけれど出来ないストレスと欲求を購入する事で解消していたのか、と思って私も晩年は何も言わなかった。

そして物はどんどん増えていった…。


今年のお正月に1日から大きな地震のニュース。そして2日目は飛行機事故、3日目は刃物を振り回した女性のニュース…。

なんだかこれからどうなるのか?と不安になる。

お正月早々に大きな事件があると、結婚した年の大きな出来事が思い出された。


あれから29年。


29年を待たずに他界した夫。


もう少し長くいて欲しかったけれど、きっと体は楽になったんだろうなぁ。

今頃あちこち行きたい所に行っているのかな?